“むしぼし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虫干84.2%
蟲干10.5%
曝涼5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小供のとき家に五六十幅のがあった。ある時は床の間の前で、ある時は蔵の中で、またある時は虫干むしぼしの折に、余はかわる交るそれを見た。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其夏の事なりし師匠ししやう感應院のともして和歌山の城下なる藥種屋市右衞門やくしゆやいちゑもん方へ參りけるに感應院はおくにて祈祷の内寶澤はみせに來り番頭ばんとう若者もみな心安こゝろやすければ種々さま/″\はなしなどして居たりしかるに此日は藥種屋にて土藏の蟲干むしぼしなりければ寶澤もくら二階にかいへ上りて見物せしがつひに見もなれざる品を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
土用の明けた翌日からいつも武田家では曝涼むしぼしをした。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)