“みだしなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
身躾50.0%
身嗜50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……第一膝を折った身躾みだしなみい処を見ろッて、さんざん効能を言ったではありませんか。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どの姉妹きょうだいも活々して、派手に花やかで、日の光に輝いている中に、独り慎ましやかで、しとやかで、露を待ち、月にあこがるる、芙蓉ふようは丈のびても物寂しく、さした紅も、ひとえに身躾みだしなみらしく
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
若い時から日本髮さへひとりでへたのだつた。私たち明治時代に生れたものは、心は新らしいものを貪りながら、しつけられたことは昔の女とおんなじだつたので、身嗜みだしなみには頑固かたくななほどだつた。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
偶然に寄せ集められたのではなくそこに鳴尾君の好尚がはたらいていたからではあろうが、なにか人柄にぴったりはまっていて一分の隙もなかった。詩人の身嗜みだしなみと云ったようなものさえ感じられた。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)