“みたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミタマ
語句割合
御霊25.8%
見給24.7%
御魂12.9%
6.5%
見玉4.3%
神霊3.2%
霊魂3.2%
御賜2.2%
御珠2.2%
2.2%
靈魂2.2%
身魂1.1%
1.1%
御亡霊1.1%
御靈1.1%
看給1.1%
神魂1.1%
精神1.1%
聖霊1.1%
霊廟1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前が大阪から姿を消してしまってから二年ばかり経ったある日、御霊みたま神社の前を歩いていると、薄汚い男がチラシをくれようとした。
勧善懲悪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
そして、最も平凡な犯罪者の心理で、あんな風に証人の一役を買って出た——と言うわけさ。……兎に角この手提蓄音器ポータブルを開けて見給みたまえ。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
かれ、水底に沈み居たまふ時の名をそこドク御魂みたまといひつ。その海水のツブ立つ時の名をツブ立つ御魂といひつ、そのあわさく時の名を泡サク御魂といひき
奥様おくさんみたま何程どんなに喜んで聴いてらつしやるかと思ひましてネ——オホヽ梅子さん、又た年老としよりの愚痴話、御免遊ばせ——
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
その日は秋山にちか見玉みたま村の不動院ふどうゐん一宿やどり、次の日桃源たうげんたづぬる心地して秋山にたずね入りぬ。
霊魂みたまの救はれる事の為めに肉体の死苦を甘んじると云ふ事がやがて死の讃美に思はれ
御賜みたまのふゆの、かつがつに目耀まがよむれ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
鳴りとよむ御統みすまる御珠みたま、頸珠
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
細螺しただみみたまい這ひ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
搜索さがし出して修羅しゆら靈魂みたまなぐさめん南無阿彌陀佛/\とくびいだきしめしばらく涙にれ居たり夫より回向院ゑかうゐんの下屋敷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もっとくわしくいうと、男女なんによ両柱ふたはしら神々かみがみがそれぞれ御分霊ごぶんれいし、その二つが結合けつごうして、ここに一つの独立どくりつした身魂みたまつくられたのでございます。
わたくしなどはとりわけ、きびしい修行しゅぎょうおおせつけられた一人ひとりのようで、自分じぶんながら不思議ふしぎでなりませぬ。矢張やはりこれも身魂みたま因縁いんねんとやらもうすものでございましょうか……。
わたくし時々ときどきこちらの世界せかいで、現世生活中げんせせいかつちゅうたいへん名高なだかかった方々かたがたにおいすることがございますが、そうきれいにみたまみがかれたかたばかりも見当みあたりませぬ。
じつをいうとわたくしなどは、なり執着しゅうじゃくつよく、しかも自分じぶんではるべく呑気のんきかまえていたいほうなのですが、みたま因縁いんねんもうしましょうか、うえ神様かみさまからのお指図さしず
何をかいかり何にか迷はせたまふ、く、疾く、曲路の邪業じやごふを捨て正道の大心を発し玉へ、と我知らず地を撃つて諫め奉れば、院の御亡霊みたまは、山壑さんがくもたぢろき木石も震ふまでにすさまじくも打笑はせ玉ひて
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
御靈みたまにもゆらぎて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
天は万物ばんもつに安眠のとこを与へんが為めに夜テフ天鵞絨びろうど幔幕まんまくろし給ふぢやないか、然るに其時間に労働する、すなはち天意を犯すのだらう、看給みたまへ、夜中の労働——売淫、窃盗、賭博
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
三隈といふ艦名は、飛騨の三隈川の地名をとつたので、その河川の上流にある郷社の神魂みたまを艦に移して來たのです、と案内の副艦長は僕らに説明した。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
上杉一藩にはお館をはじめとし、その精神みたまをもって、武士道の本則とし、弓矢の大願となしていること、出陣のたびにする神前の誓いをもっても、しかと、分っているはずではないか
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
◯コリント後書五章はまずおわりの日における信徒の栄化(永世賦与えいぜいふよ)を述べ、次に五節において「それこの事にかなう者と我らをし給う者は神なり、聖霊みたまをそのかたとして我らに賜えり」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
また、一座の霊廟みたまが、断金亭のうしろ、小高き所に築かれて、ちょう天王の位牌いはいがまつられ、その御殿ごてんのみぎひだりから周囲の八地域にわたって、宋江以下、諸将の住むいらかがいっぱいに建て並べられた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
【聖息】vapore 神のみたまのはたらき萬物に及ぶをいふ
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)