“みこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミコト
語句割合
39.5%
25.6%
三言23.3%
三語2.3%
御言2.3%
2.3%
1.2%
御命1.2%
御詞1.2%
詔命1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『旧事紀』に豊磐間とよいわまどみこと櫛磐間くしいわまどみこと二神をして殿門を守らしむとあり、今の箭大臣はこの二神なるべしと『広益俗説弁』にあれど
代匠記には「中大兄ハ天智天皇ナレバみことトカ皇子みこトカありヌベキニヤ。傍例ニヨルニもっともあるベシ。三山ノ下ニ目録ニハ御ノ字アリ。脱セルカ」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
案内の男が二言ふたこと三言みこと支那語で何か云うと、老人は手を休めて、暢気のんきな大きい声で返事をする。七十だそうですと案内が通訳してくれた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二語ふたこと三語みこと物を言って見て、復た二人とも黙って歩いた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さにづらふ 君が御言みことと 玉梓たまづさの 使も來ねば 思ひやむ わが身一つぞ ちはやぶる 神にもなおほせ 卜部うらべせ 龜もな燒きそ こほしくに いたきわが身ぞ いちじろく 身にしみとほり むらぎもの 心くだけて 死なむ命 俄かになりぬ いまさらに 君か
伊勢物語など (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
ここを以ちて白したまふまにまに、日子番の邇邇藝の命にみことおほせて、「この豐葦原の水穗の國は、いましらさむ國なりとことよさしたまふ。かれ命のまにまに天降あもりますべし」
きては、あだところに行かじ。また我が父大國主の神の命に違はじ。八重事代主の神のみことに違はじ。この葦原の中つ國は、天つ神の御子の命のまにまに獻らむ
このみことを聞き取りて、すなはち竊に天皇の御寢みねませるを伺ひて、そのかたへなる大刀を取りて、その天皇の頸をうち斬りまつりて、都夫良意富美つぶらおほみ一三が家に逃れ入りましき。
天皇すめら御命みことにます御寿おほんいのちを、手長の御寿と湯津磐村ゆついはむらの如く、常磐に堅磐にいかし御世にさきはひ給ひ」などともある。
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
この国のはじまり、天から伝へられたと言ふ、宮廷に伝る神の御詞みことに背く者は、今もなかつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かれ詔命みことのまにまにして須佐の男の命の御所みもとに參ゐ到りしかば、その女須勢理毘賣すせりびめ出で見て、目合まぐはひしてひまして、還り入りてその父に白して言さく、「いと麗しき神來ましつ」とまをしき。