“ままごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飯事96.9%
児戯3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飯事ままごとのように暮している新夫婦か、まだ夢のような恋をたのしんでいる情人同士のようであった。貞奴の声は柔かくあまく響いていた。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
生命いのちかろんずること鴻毛こうもうのごとく、約を重んずることかなえに似たり。とむずかしくいえばいうものの、何の事はがあせん、人殺しの飯事ままごとだ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
能代のしろの膳には、徳利とッくりはかまをはいて、児戯ままごとみたいな香味やくみの皿と、木皿に散蓮華ちりれんげが添えて置いてあッて、猪口ちょく黄金水おうごんすいには、桜花さくらはなびらが二枚散ッた画と、端に吉里と仮名で書いたのが
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)