“またいとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
再従兄弟11.8%
復従姉妹11.8%
再従弟11.8%
又従弟11.8%
復従兄弟5.9%
従々兄弟5.9%
再従兄5.9%
再従妹5.9%
再従姉妹5.9%
再從兄妹5.9%
再從兄弟5.9%
再從妹5.9%
又従兄5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると結局「わらふ」と「べらぼう」も従兄弟だか再従兄弟またいとこだかわからなくなるところに興味がある。
言葉の不思議 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
私の再従弟またいとこ増田ますだ太部と云う男があります。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
がらんとした室に、ひろ子の又従弟またいとこに当る青年がひとりで坐っていた。
風知草 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
これにいる少僧都しょうそうず範宴は、今峰阿弥のいうたように、後鳥羽院より格別な寵遇ちょうぐうを賜うた義経公とは復従兄弟またいとこの間がらじゃ、院の御心をしのび参らせ、また
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
源系げんけい義家の孫、義朝の従兄妹いとこにてさいつころから、大軍を糾合きゅうごうして、関東より攻めのぼるであろうと怖れられている頼朝、義経よしつねは、この十八公麿には、復従兄弟またいとこにあたるのでございます
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
従々兄弟またいとこという薄いものであって、あの時からおおよそ三カ月ほど前に、飄然と鴫澤家へ訪ねて来て話を聞いて見れば、成程そんな親戚もあったと、ようやく記憶に甦えったくらいで
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「俺とお前は従々兄弟またいとこだったんだなア」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
勇美子には再従兄またいとこに当る、紳士島野氏の道伴みちづれで、護謨靴と歩を揃えながら、何たる事! 藁草履わらぞうりの擦切れたので、ほこりをはたはた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相手の婿がねがそれがしなる事、屹度、御承知に相違御座なきやと尋ねし処、藤倉殿申さるゝ様。奈美女殿の母親は当家より出でたるものにて、奈美女と、われ等夫婦とは再従妹またいとこの間柄に当れり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
嫁入先の母方の再従姉妹またいとこまでが、政策を推進する、必要欠くべからざる要員なのであった。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「あゝ、明日あすでもはなしにないか、わたしはね、針屋はりやるよ、つてるだらう、祖母おばあさんの實家じつかで、再從兄妹またいとこうちさ。」
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
田舍の病院に勤めてゐた内海といふ再從兄弟またいとこくらゐの縁に當る醫師が、今年になつて上京して、ある先輩の經營してゐる病院に奉職してから、馬越の不安はます/\激しくなつたのであつた。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
兩人は一歳違ひの姉妹で、私とは再從妹またいとこになつて居る。姉のお米といふのは私より二歳下の今年二十一歳。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
葉子と又従兄またいとこくらいの関係にあるその青年は、町で本屋をしていたが、かたわら運動具の店をも持っていた。その細君はこの町長の養女であった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)