“ほうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
琺瑯63.2%
放浪26.3%
方臘5.3%
翻弄5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名前は玉質焼といって、全然気分のかわった淡い水彩画のような感じのもので、を卵色の琺瑯ほうろうで焼き付けて、模様を白く残したようなものだった。
九谷焼 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
如何なる不遇の詩人も、爾の懐に憂をることが出来る。あらゆる放浪ほうろう為尽しつくして行き処なき蕩児も、爾の懐に帰って安息を見出すことが出来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
馬琴が聖嘆せいたんの七十回本『水滸伝』を難じて、『水滸』の豪傑がもし方臘ほうろうを伐って宋朝に功を立てる後談がなかったら、『水滸伝』はただの山賊物語となってしまうと論じた筆法をそのまま適用すると
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そのころ、人事不省ふせいの両人をのせた気球は、不連続線の中につき入って、はげしく翻弄ほうろうされていた。ものすごい上昇気流が、気球をひっぱりこんだから、たまらない。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)