“ふくうけんじゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
不空羂索100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奈良ノ三月堂ノ不空羂索ふくうけんじゃく観世音菩薩ノ足ヲ見ルト、予ハイツモ母ノ足ヲ思イ出ス。背ノ低サモ皆母ト同ジダッタ。五尺ニ足ラヌ女モ珍シクナカッタ。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
たまたまくだんの餅金を得た仏話が秀郷竜宮入譚の幾分の原話たるあとを存す、『曼陀羅秘抄』胎蔵界の観音院に不空羂索ふくうけんじゃくあり、『仏像図彙ずい』に不空羂索は七観音の一なり
また本尊大仏の尊貌そんぼうも、現在とは同日の談ではなく、薬師寺に現存する白鳳の薬師如来にょらい乃至ないしは三月堂の不空羂索ふくうけんじゃく観音等の傑作から想像する以外にないとのことであるから
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
かかる暗黒のうちにこそ信仰の光りは輝きずるのであり、聖武天皇と光明皇后の信仰も、泥中でいちゅう蓮華れんげのごとく咲き出でたのである。この点については後節「不空羂索ふくうけんじゃく観音」で更に詳しくふれたい。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
不空羂索ふくうけんじゃく観音
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)