“ひらくも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平蜘蛛80.0%
平蜘20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
給仕人が平蜘蛛ひらくものようになって謝っているがどうしても許さないのです。何かと思ったら、スパゲッティので方が悪いといって、お皿ごと床に叩きつけて怒ったのだそうです。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)
見ると、階段の天井に、平蜘蛛ひらくもの様にへばりついた明智の姿。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
存ぜず差置きあまつさへ格別かくべつ懇意こんいに致す事如何の心得なるや恐入たるかとしかられしかば勘兵衞一言もなく平蜘ひらくもの如くになり居たり此時權三助十おそれながらと進み出で此儀市郎左衞門何樣どのように願上候とも罪もなき者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
摺付すりつけ々々詫入わびいりつゝ持參金の儀は此節店の都合も御座れば二三日御待下さるべし荷物并びに離縁状の處は兩主人歸り次第しだいきけ今晩こんばんにも直に御宿所まで持參仕り候はんにより呉々くれ/″\も是までの不都合ふつがふ御勘辨ごかんべん下さる樣ひとへに/\願ひ上奉つるとふるへながら平蜘ひらくもの如くになりて申ゆゑ後藤はやゝ言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
某し見屆みとゞけたりサア出せ/\と詰寄つめよるに曲者は是非なく財布さいふより金子二分取出し然樣さやうならばと差出せしかばソレ見よ持てながら少しもなきなぞとまだ僞るは不屆至極ふとゞきしごくなりと云ながらにぎこぶしにて横樣よこさま擲倒はりたふさんとする故盜人は大いに恐れアヽ眞平まつぴら御免下ごめんくださるべしと平蜘ひらくもの如くになつて詫入わびいるにぞ半四郎は二分の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)