“ひよどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ：ヒヨドリ
語句割合
鵯96.0%
鵯鳥4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒の雨の降る中を、鵯（ひよどり）が栴檀の実を食いに来る。鵯も栴檀の実も等しく雨に濡れつつある。寒いながら何となく親しい感じのする句である。
古句を観る (新字新仮名) ／ 柴田宵曲(著)
伊助のなきがらを埋めた庭の隅の、灌木に囲まれた日溜りに、よく鵯（ひよどり）が来ては鳴いていたが、間もなく雪が来て凡（すべ）てを白く掩い隠してしまった。
柘榴 (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)
しばらくして彼はまた意外な足音を今度は浴槽（よくそう）の外側に聞いた。それは彼が石蕗（つわ）の花を眺めた後（あと）、鵯鳥（ひよどり）の声を聴（き）いた前であった。彼の想像はすぐ前後の足音を結びつけた。
明暗 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)
百舌（もず）と鵯鳥（ひよどり）、しからずば
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) ／ 与謝野晶子(著)
ひがむ気短（きみじ）かな鵯鳥（ひよどり）は
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) ／ 与謝野晶子(著)