“ひとさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一刺40.0%
一提20.0%
一裂20.0%
人指20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「かしこまりました」と、ぞうさもなくおひき受けして飛んでかえり、みこがかわやにおはいりになろうとするところを待ち受けて、一刺ひとさしにし殺してしまいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「何たッて、黒谷くろだにの欲ばり尼が相手だから、安いものしろじゃ、換えッこねえ。玄米くろごめ一提ひとさげに、おれの胴着一枚よこせと、吹ッかけやがったが、値打は、たっぷりと見て、買うてやった。……どうだ、この童は」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう飛び出して行って狐を一裂ひとさきに裂いてやろうか、けれどもそんなことはゆめにもおれの考えるべきことじゃない、けれどもそのおれというものは何だ結局狐にもおとったもんじゃないか
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
下女は障子をあけて、椽側えんがわ人指ひとさしゆびをりつけながら
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)