“ばんがしら”の漢字の書き方と例文
語句割合
番頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
話したことも、つきあったこともないが、てまえの叔父おじが富士見ご宝蔵の番頭ばんがしらをいたしておるゆえ、ちょくちょく出入りいたしてこの顔には見覚えがある。
門内には番頭ばんがしらが控へ、門外北側には小筒を持つた足軽百人が北向に陣取つてゐる。南側には尼崎から来た松平遠江守忠栄とほたふみのかみたゞよしの一番手三百三十余人が西向に陣取る。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「その大竹孫右衞門は惡い野郎で、散々惡いことをした揚句、御金藏に大穴をあけ、番頭ばんがしらの宇佐美左内に腹を切らせて退轉し、江戸の町の中に隱れて、大金儲けをしてゐるわけだ」