“はむか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刃向50.0%
反抗9.1%
刄向9.1%
牙向4.5%
刃抗4.5%
反向4.5%
4.5%
抵抗4.5%
4.5%
齒向4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「人がなんと申しましょうとも、兄はあなた様の太刀先たちさき刃向はむかう腕はないと、このように申し切っておりまする」
鋭い、突き刺すやうな疼痛とうつうがあつた。この知覺は、しばらく恐怖を通り越した。私は狂人のやうになつて、彼に反抗はむかつた。私は、私の手が何をしたか、はつきり知らない。
出し兼て此方より申達なば家も領地りやうちぼうに振るべし大切の 勅使御參向のみぎり橋の手薄てうすにて水中へ落されしと有ては 天子へ刄向はむかふも同然逆罪ぎやくざいとがのがるべからず爰を存じて無事に扱はんと申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……怎麼いかかれ獅子しし(畑時能が飼ひし犬の名)の智勇ありとも、わが大王に牙向はむかはんこと蜀犬しょっけんの日をゆる、愚を極めしわざなれども。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
さしもに猛き黄金丸も、人間ひと牙向はむかふこともならねば、ぢつと無念をおさゆれど、くやし涙に地は掘れて、悶踏あしずりに木も動揺ゆらぐめり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
いきなり刃抗はむかって来そうにしたので
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが到底反向はむかふことは許されない命令に抑へられてゐる者らしく靴を鳴して引き返した。
鶴がゐた家 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
見よ、油にて清められたる吾等は君に奉仕して、白衣と長袍とを摩り耗らしつゝ、救を得ん為の一心に諸の誘惑にはむかつてゐる。
法王の祈祷 (新字旧仮名) / マルセル・シュウォッブ(著)
藤原氏以来朝敵の数が殖えてるが、畢竟政権与奪の争ひをして不利益の位置に立つたものが朝敵呼ばゝりをされたので、此神州に生れて誰か天子様に抵抗はむかふ不届者があるもんか。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
こは汝をしていかに深きことわりによりてかのいと聖なる旗に、これを我有わがものとなす者もはたこれにはむかふ者も、ともにさからふやを見しめん爲なり 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
づは重疊ちようでふむかつて齒向はむかつてでもられようものなら、町内ちやうない夜番よばんにつけても、竹箒たかばうき押取おつとつてたゝかはねばらないところを、とき敵手あひてげてくれるにかぎる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)