“なつみかん”の漢字の書き方と例文
語句割合
夏蜜柑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は夏蜜柑なつみかんの皮をいて、一房ひとふさごとに裂いてはみ、裂いては噛んで、あてどもなくさまようていると、いつのにやら幅一間ぐらいの小路しょうじに出た。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それからしばらくして、今度は、夏蜜柑なつみかんを買って来いと言い出した。三造の買ってきた夏蜜柑はうまくなかった。
斗南先生 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「お茶を持ってまいりませんで」と女中は風呂敷ふろしき解きて夏蜜柑なつみかん、袋入りの乾菓子ひがし、折り詰めの巻鮓まきずしなど取り出す。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)