“どうぞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
何卒95.4%
情願1.8%
萬望0.9%
万望0.9%
如何0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかわたしすこしも身體からだ異状いじやういです、壯健さうけんです。無暗むやみ出掛でかけること出來できません、何卒どうぞわたし友情いうじやうことなんとかしようさせてください。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
手がさわるごとに殖えて往く、ところへかの僧を門前払いにした婦やって来て、仔細を聞き、追い尋ねてやっとかの僧を見附け、わが夫の性がころりと改まったから、今夜情願どうぞ拙宅へと勧めると
『もうないから、萬望どうぞはなして頂戴ちやうだいな』とあいちやんは謙遜けんそんして、『二くちれないわ。屹度きつとそんな井戸ゐどひとくらゐあつてよ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
あいちやんはすこぶ失望しつばうしてだれかにたすけてもらはうとおもつてた矢先やさきでしたからうさぎそばたのをさいはひ、ひく怕々おど/\したこゑで、『萬望どうぞ貴方あなた——』とひかけました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
葉子さん、あなたの心に空虚なり汚点なりがあっても万望どうぞ絶望しないでくださいよ。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
胸に思うてゞ御座りませうが如何いかなることか此忠兵衞におはなしを如何どうぞなされて下されませとほしさゝれて長三郎はつと計にかほあからめ面目なげに見えけるが漸々にしてかうべを下げ和郎そなた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)