“ととせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トトセ
語句割合
十年89.5%
十歳10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十年ととせばかり前のことなるべし、ここより遠からぬブリョオゼンという村にあわれなるみなしごありけり。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
母に別れてすでに十年ととせにあまりぬ。十年ととせの間、浪子は亡き母を忘るるの日なかりき。されど今日このごろはなつかしさのえ難きまで募りて、事ごとにその母を思えり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
なまけつつ十年ととせを経たりおこたりて十歳ととせ過ぎけむことをしおもふ君をぎつつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
十歳ととせ虹霓にじ、千とせはこれ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)