“としこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敏子38.5%
年子15.4%
俊子15.4%
年越15.4%
登志子7.7%
稔子7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は敏子としこよりも若いらしい。雨に洗われた朝日の光は、その肉附きの豊かな肩へ、——派手はでな大島の羽織の肩へ、はっきり大幅に流れている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
細君は年子としこといつて三年前に結婚したといふはなし。もう二十五六にはなつてゐるらしい。
人妻 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
「……あに、これからもをつけさつしやい、うちではむかしから年越としこしの今夜こんやがの。……」わすれてた、如何いかにもその節分せつぶんであつた。わたしむつつからこゝのつぐらゐのころだつたとおもふ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御養子紳六郎氏の姉君、赤松あかまつ男爵夫人の長女で登志子としこという方でした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
上から順に、淳子あつこ一彦かずひこ瓊子けいこ稔子としこである。まことにむずかしい名前ばかりつけたもので、今ならば、区役所で、出生届けを突き返されてばかりいなければならない。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)