“とうどり”の漢字の書き方と例文
語句割合
頭取100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時勝三郎は東京座頭取とうどりであったので、高足弟子こうそくていしたる浅草森田町もりたちょうの勝四郎をして主としてその事に当らしめた。勝四郎は即ち今の勝五郎である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
長々しく昔をのみ語るの愚を笑ふなかれ。当時楽屋口を入りて左すれば福助松助のしつあり右すればすぐに作者頭取とうどり部屋にして八百蔵やおぞうの室これに隣りす。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
お涌自身の家は下町の洋服業組合の副頭取とうどりをしてゐて、家中が事務所のやうに開放され、忙しく機敏な人たちが、次々と来て笑ひ声や冗談をたやさなかつた。
蝙蝠 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)