“とうじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
搭乗17.1%
董承12.2%
凍上12.2%
闘諍12.2%
塔上7.3%
東条7.3%
頭上7.3%
刀杖4.9%
東城4.9%
鄧城2.4%
塔乗2.4%
当場2.4%
東上2.4%
通乗2.4%
闘錚2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、もう一つその前に、全国の空軍基地に対し、単座戦闘機たんざせんとうきにゴンゴラ将軍を搭乗とうじょうせしめざるよう厳重げんじゅう命令すべきである」
近ごろ主人の董承とうじょうはすっかり体も本復ほんぷくして、時おり後閣の春まだ浅いにわに逍遥する姿などを見かけるようになったからである。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目的は、樺太の北、敷香しすか〔ポロナイスク〕の町近いあるツンドラ地帯で、冬期間の凍上とうじょうを防止したいという問題が起って、その予備調査をしようというのであった。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
殊に日蓮聖人の「前代未聞の大闘諍とうじょう閻浮提えんぶだいに起るべし」は私の軍事研究に不動の目標を与えたのである。
戦争史大観 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)
塔上とうじょうの二勇士、塔下とうかの三軍が、あれよと、おどろきさけんだ時には、万事休ばんじきゅうす、蛾次郎がじろう呂宋兵衛るそんべえ、ふたりを乗せた大鷲おおわしの影はまっしぐらに、三国山脈みくにさんみゃく雲井くもいはるかに消えていく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして「いま、『言行録』の原稿を岩波に渡してあるが、本が出来たら、一冊東条とうじょうにやって、読んでもらうつもりだ」
島津斉彬公 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
保はかくの如くに思惟しゆいして、校長、教師に敬意を表せず、校則、課業を遵奉じゅんぽうすることをも怠り、早晩退学処分の我頭上とうじょうに落ちきたらんことを期していた。校長諸葛信澄もろくずのぶずみの家にを通ぜない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
当代、泰文ほど人に憎まれた男もすくないが、思うさま放埓な振舞いをしながら、ただの一度も刀杖とうじょうの厄を受けずにすんだのは、ひとえに異風の庇護によることであった。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
臨淮りんわい東城とうじょう安徽省あんきしょう・東城)におります。——この人は、胸に六韜三略りくとうさんりゃくを蔵し、生れながら機謀に富み、しかも平常は実に温厚で、会えば春風に接するようです。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鄧城とうじょうへ逃げこんだ敵の黄祖は、張虎、陳生の両将を翼として、翌日ふたたび猛烈に撃退しにかかって来た。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「われこそ一番に」と、まだ暗いうちに大江のほとりへ出て、早くも軍船の一艘に乗込み、真っ先に船をとばして、敵の鄧城とうじょう(河南省・鄧県)へ攻めかかっていたのであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というなつかしい言葉が添えられてあったのでした。かくて十月八日マルセイユ出帆の北野丸に塔乗とうじょうして十一月十七日に神戸こうべに到着されたのです。
場長がなにか声高こわだかに近くの人に話すのを聞くと、来月らいげつにはいるとそうそうに、駒場農学校こまばのうがっこう卒業生そつぎょうせいのひとり技手ぎしゅとして当場とうじょうへくるとの話であった。糟谷かすやはおぼえずひやりとする。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
われ銭湯せんとうより手拭さげて帰りきた門口かどぐち京都より東上とうじょうせられし先生の尋ねきたらるるに会ひぬ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
百雷の様な吶喊とっかんの声、暗夜の磯の怒濤どとうの様な闘錚とうじょうの声を、遠く聞きながら無難に過ぎることが出来た。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)