“とうがらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐辛子49.1%
唐辛31.6%
蕃椒17.5%
唐芥子1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ刺撃性の食物でも唐辛子とうがらし山葵わさびの類をせきの出る病人に食べさせたらいよいよ気管を刺撃して咳を増さしめるけれども生姜しょうがは咳を鎮静ちんせいさせる。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ぬめを漉したやうな日光が、うらの藪から野菜畑、小庭の垣根などに、万遍なく差して、そこに枯れ/\に立つてゐる唐辛とうがらし真赤まつかいろづいてゐた。
(新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
隣の越後でもまたショウビンはキョロロまたナンバン鳥とも称し(『新潟県天産誌』)、そのナンバンは蕃椒とうがらしのことである。
秋は皆物の淡きに唐芥子とうがらし
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)