“てんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天気75.2%
天氣15.0%
天機5.9%
天奇0.7%
天癸0.7%
恬熈0.7%
晴天0.7%
転帰0.7%
転機0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一廻ひとまはりくるりとにまはつて前足まへあしをついて、棒杭ばうぐひうへつて、お天気てんきるのであらう、仰向あをむいてそらた。れるといまにくよ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
くお天氣てんきには、とほ近江あふみくに伊吹山いぶきやままで、かすかにえることがあると、祖父おぢいさんがとうさんにはなしてれたこともありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
十有余年じゅうゆうよねん崇拝する、都の文学者某君なにがしぎみもとへ、宿望しゅくぼうの入門がかなつて、其のために急いで上京する次第は、何故なぜか、天機てんきらすと云ふやうにも思はれるし、又余り縁遠えんどお
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此火寛文年中はじめいでしと旧記きうきに見えたれば、三百余年の今においてたゆる事なきは奇中きちゆうの奇也。天奇てんきいだす事一ならず、おなじ国の魚沼郡うおぬまこほりに又一ツの奇火きくわいだせり。
父蘭軒は前に書を茶山に寄せた時、何かのついでに長が身上に説き及んで、天癸てんきの新に至つたことを告げたのであらう。長は是年十四であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
足利時代はその太平恬熈てんきの点において、むろん徳川時代に匹儔ひっちゅうし得べきものではないが、しかしはたして藤原時代よりも秩序がはなはだしく紊乱しておったであろうか。
明日あしたもお晴天てんきのようですわね。」と彼女は云った。
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
又不幸にして己が或る災難に出合つたとすると、すぐに医者や薬剤師が現れて来て、創や病気の経過を整へてくれ、悪い転帰てんきを取らせぬやうに防ぎ止めてくれた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
法然上人の念仏ねんぶつにふかく帰依きえして、この転機てんきを職の心に与えてくれた宗教に絶対の信仰をもち、社会政策と宗教とを一体にして、自分の管下を
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)