“ていねい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叮嚀46.8%
丁寧38.9%
叮寧7.6%
鄭寧5.7%
丁嚀0.8%
鄭嚀0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると妻君が御名前はかねて伺っておりますと叮嚀ていねい御辞儀おじぎをされるから、余もやむをえず、はあと云ったなり博士らしく挨拶あいさつをした。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところかほわりあたまうすくなりぎたふとつたをとこて、大變たいへん丁寧ていねい挨拶あいさつをしたので、宗助そうすけすこ椅子いすうへ狼狽あわてやうくびうごかした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
きっとなりてばたばたと内に這入はいり、金包みを官左衛門に打ち附けんとして心附き、坐り直して叮寧ていねいに返す処いづれももっともの仕打なり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
といふ藹山の言葉に、初めて気が附いたやうに、その男は鄭寧ていねいにお辞儀をした。そして顔を上げて相手を見た時吃驚びつくりした。
入れて一時間余も煮ますが丁嚀ていねいにすると煮えた時肉を出してソース一合へ玉子の黄身を二つの割でツブツブの出来ないように混ぜてそれを裏漉しにして肉へ掛けます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
細君は腰を半ば上りはなに掛けたなり、予に対して鄭嚀ていねいに挨拶を始めた、詞は判らないが改まった挨拶ぶりに、予もあわてて初対面の挨拶お定まりにやる。
浜菊 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)