“たまもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.4%
賜物45.9%
5.9%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案外その開化のたまものとして吾々の受くる安心の度は微弱なもので、競争その他からいらいらしなければならない心配を勘定かんじょうに入れると
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この御警策の賜物たまものでございましょう、わたくし風情ふぜいの眼にも、東福寺の学風は京の中でも一段と立勝たちまさって見えたのでございます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
ひそかに思ふに只蘭軒をして能く拘儒くじゆたることを免れしめただけが、即ち此学統のせめてものたまものではなかつただらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
夫は決して人間の意識の独自的な動力によって形成されたものでもなければ、まして神的なものからのたまものでもない。
現代哲学講話 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)