“たびたび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タビタビ
語句割合
度々91.1%
度度6.1%
度〻1.7%
往々0.6%
毎々0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから度々たびたびの手紙と文章、文章はまだ幼稚な点はあるが、癖の無い、すらすらした、将来発達の見込は十分にあると時雄は思った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
その例には女子教育家であって度度たびたび女子問題に御説をいだされる三輪田元道みわたもとみち先生などを引くのが都合が宜しいと存じます。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
自分も釣の往復ゆきかえりに立寄って顔馴染かおなじみになっていたので、岡釣おかづりに用いる竿の継竿つぎざおとはいえ三間半げんはんもあって長いのをその度〻たびたびに携えて往復するのは好ましくないから
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これは山の上に往々たびたびあることで、こういう陽気は雪になる前兆しらせです。昼過となれば、灰色の低い雲が空一面に垂下る、うちの内は薄暗くなる、そのうちにちらちら落ちて参りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雷はます/\はげしく鳴った。最早もう今度こんどは落ちた、と彼は毎々たびたび観念した。而して彼の心は却て落ついた。彼の心は一種自己に対し、妻に対し、一切の生類しょうるいに対する憐愍あわれに満された。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)