“たとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
畳紙70.0%
他統5.0%
5.0%
多頭5.0%
帖紙5.0%
5.0%
5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畳紙たとうをひろげて二つに折り、それから刀を取って膝の上に置き、やおらさやはずしてしまって、その程よきところを畳紙に持添えて構えたのが
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わしというものが帝位についたからには、二度とこの帝位を、他統たとうに譲ってよいものか。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今の私の法悦はたとうるものもありません。そうです、お礼に参籠した今宵を記念しるしとして、ただ今からは御告命の二字をいただいて、善信と名乗ることにいたしまする。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山百合のマルタゴン、なん百となく頭をげて、強いかをりを放つ怪物くわいぶつ淺藍色うすあゐいろ多頭たとう大蛇おろち
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
みちは立っていったが、すぐ帖紙たとうに包んだ物を両手に抱えて戻った。
山椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「これはなんじゃ。このたとう紙をぞうりの中にはさんでおいたは、なんのいたずらじゃ」
たちまちニシテ経典ヲ弁証シ忽ニシテ舛漏せんろう穿鑿せんさくシ忽ニシテ名物ヲ考訂シ忽ニシテ軼事いつじ異聞ヲ鈔録ス。たとうレバ山陰道中峰ヲ廻リ路ヲ転ジ歩々観ヲ異ニスルガ如シ。近日余病ニス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)