“たちばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.8%
立花6.6%
橘樹2.2%
立話2.2%
多遅花1.1%
立噺1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも病人というものは初めには柑子こうじとか、たちばな梨子なし、柿などの類を食べるけれども、後には僅にお粥をもって命をつなぐようになる。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一階は運動具をおさめる室などがあり、二階は図書記録室の外に、宿直室があった。今はこの宿直室は体操の先生である立花たちばなカツミ女史が寝泊りしていた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
(新編武蔵風土記稿。神奈川県橘樹たちばな郡向丘村上作延)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
……なか/\にかせどころではないから、いきつぎにおもてて、近所きんじよかたに、たゞいまれい立話たちばなしでしてると、ひとどよみをどつとつくつて、ばら/\往來わうらいがなだれをつ。小兒こどもはさけぶ。いぬはほえる。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
友人いうじん嘿斎翁ぼくさいをういはく、(堀の内の人、宮治兵衛)花水祝ひといふ事は淡路宮あはぢのみや瑞井みづゐ井中ゐちゆう多遅花たちばなおちたるさちありし事の日本紀に見えたるに濫觴らんしやうして、花水のがうこゝに起立おこれるにやといはれき。
彼方此方かなたこなたと見物して來かゝる處に髮結床かみゆひどこの前にて往來の人が立噺たちばなしをなし居たるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)