“ただち”の漢字の書き方と例文
カタカナ:タダチ
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしその心持は小半が年に似ず当世風に似ず薗八の三味線も大分その流儀になっている事を知るに及んでただちに取消されてしまった。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
太祖崩じて、抔土ほうど未だかわかず、ただちに其意を破り、諸王を削奪せんとするは、れ理において欠け情に於て薄きものにあらずして何ぞや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自分はただちかごの中に鳥を入れて、春の日影のかたむくまで眺めていた。そうしてこの鳥はどんな心持で自分を見ているだろうかと考えた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)