“たいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイショウ
語句割合
大将32.9%
大捷28.2%
大正8.2%
大詔8.2%
大笑5.9%
大檣3.5%
対照2.4%
対象2.4%
司令官1.2%
大勝1.2%
大嘯1.2%
大誦1.2%
将官1.2%
玉将1.2%
隊商1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、そのさけみずには、ことごとくどくれておきました。大将たいしょうは、てきがきっとはららして、のどをかわかしてくるにちがいない。
酒倉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かくのごとく積極論派は外政上において失敗したりといえども、内政上には大捷たいしょうを博し、王政再興論はついに全国の輿論よろんとなるに至れり。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
いや、明治めいじだけではなく、大正たいしょう昭和しょうわとつづき、今日こんにちのわたくしたちにとっても、なおおおきなともしびであるといわなければなりません。(おわり)
頬ひげをあたつてゐると、大詔たいしょうの奉読、つゞいて、東条首相の謹話があつた。涙が流れた。言葉のいらない時が来た。必要ならば、僕の命も捧げねばならぬ。
真珠 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
思わずののしった。この馬鹿野郎、貴様は何だ、ぜ名を云てれんか、乃公おれは怖くてたまらなかったと云て、奥に通して色々世間話をして、共々に大笑たいしょうした事がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その服装より見れば海賊の巨魁きょかいならん、剣を甲板上に投げ棄て、大檣たいしょうにその身を厳しく縛りつけいたり、実に合点の行かぬ事ながら、しばらく考えて余はハハアと頷きたり
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
自分と花前はなまえとをくらべて考えるとおもしろい対照たいしょうができる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
気をつかえば限りのない程、諸方面に万一の備えがる。それ程に、彼の期待の対象たいしょうはまだはっきりした意志を表示しないでいる。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先刻さっきヤングさんが司令官たいしょうに、お前さん達を亜米利加アメリカまで連れてっていいかって伺いを立ててみたら、亜米利加の軍艦の中には
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……それからもう一人……このふねに乗っている俺たちの司令官たいしょうを怨みたけあ怨むがいいってんだ。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そこでいよいよここに、○○国境を新戦場として、たがいほこりあう彼我ひがの精鋭機械化兵団が、大勝たいしょう全滅ぜんめつかの、乾坤けんこんてきの一大決戦を交えることになったのである。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
吾ら大嘯たいしょう、空しく手を拍つのみ
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大誦たいしょうは訳官になって深見氏を称した。深見は渤海ぼっかいである。高氏は渤海よりでたからこの氏を称したのである。天漪は書を以て鳴ったもので、浅草寺せんそうじ施無畏せむい匾額へんがくの如きは、人の皆知る所である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これはね、みんな仲間の者が、道中の暗号めじるしだよ。中にゃあ今真盛まっさかりな商売人のもあるが、ほらここにこの四角な印をつけてあるのが、私が行ってこれから逢おうという人だ、もと海軍に居た将官たいしょうだね。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よだれを垂々たらたらと垂らしながら、しめた! とばかり、やにわに対手あいて玉将たいしょう引掴ひッつかむと、大きな口をへの字形じなりに結んで見ていたあかがおで、脊高せいたかの、胸の大きい禅門ぜんもんが、鉄梃かなてこのような親指で
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして、それがおどろくほど高価こうかきされたのを記憶きおくしていました。いま、この珍貴ちんき曲玉まがたまが、砂漠さばくなかつかったというのは、むかし隊商たいしょうれが、ここを往来おうらいしたからです。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)