“そばかす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雀斑98.1%
蕎麦滓1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重々しく充実した体にちょいと可愛くサロン前かけをつけて、上瞼に薄く雀斑そばかすのある顔を傾けながら、ゆき子はいやに断定するように
朝の風 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
でっぷりよく肥えた顔にいちめん雀斑そばかすが出来ていて鼻のあなが大きくひろがり、揃ったことのない前褄まえづまからいつも膝頭ひざがしらが露出していた。
洋灯 (新字新仮名) / 横光利一(著)
顔に蕎麦滓そばかすの多い女で、一度は亭主を持ったこともあるという話であった。腹には苦労もありそうで、絶えず奥へ気を配り、うっかりしているようなことはなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)