“ぜんゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
全癒66.7%
全愈33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫宮が全癒ぜんゆあそばしたので僧都も山の寺へ帰ることになった。小野の家へ寄ってみると、尼君は非常に恨めしがって
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
病根は悪癘あくれい チベットでは病人の全癒ぜんゆはかるには医薬がおもなる部分でない。最も主要なる部分すなわち病人に対し最も有効なりとせらるる部分は祈祷きとうである。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
頼氏では此年春水が陞等しようとう加禄の喜に遇つたが、冬より「水飲病」を得て、終身全愈ぜんゆするに至らなかつた。山陽は一たび父を京都の家に舎すことを得て、此に亡命事件の落著を見た。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)