“せっかち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
性急92.6%
急勝5.6%
我々性急1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世の中にこれ位性急せっかちな(同時に、石鹸玉しゃぼんだまのように張りつめた、そして、いきり立った老人の姿勢のように隙だらけな)心持はない。
性急な思想 (新字新仮名) / 石川啄木(著)
私もああ云う急勝せっかちまことに性に合わないのだけれども、しかしあれから此方、始終雪子ちゃんのことを気に懸けていてくれる井谷さんの親切は感謝しなければならない
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
同じ見方から、「我々近代人は」というのを「我々性急せっかちな者共は」と解した方がその人の言わんとするところの内容を比較的正確にかつ容易に享入うけいれ得る場合が少くない。
性急な思想 (新字新仮名) / 石川啄木(著)