“すまふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相撲52.8%
角力41.7%
力士2.8%
角觝2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「負けまじき相撲すまふを寝ものがたりかな」とは名高い蕪村ぶそんの相撲の句である。この「負けまじき」の解釈には思ひのほか異説もあるらしい。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
角力すまふだの撃劍げきけんだの、喧嘩だの勝負事だのと、荒つぽい碌でもない事を教へるからで御座いませう。私はそれが心配でなりません
力士すまふが土俵で呼吸をはかるやうに、彼は何だか計つてゐるやうであつた。それから、「おい弘。」と云つた。弟は顔を上げた。頭から怒鳴られるだらうと思つてゐた彼はちよつと意外に思つてゐた。
四人 (新字旧仮名) / 芥川多加志(著)
闘鶏、闘犬、闘牛の類をすべて野蛮だといつて悪くいふ者もあるが、人間様に角觝すまふがある間は這般な事を云はれまいと思ふよ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)