“すはう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘇芳54.5%
蘇枋22.7%
周防13.6%
素袍9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その牡丹は、けふもまだあちこちに咲き殘つてゐる椿、木瓜ぼけ海棠かいだう、木蓮、蘇芳すはうなどと共に、花好きの妻の母が十年近くも一人で丹精した大事な植木です。
行く春の記 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
山吹の花ちりがたとなりぬれば蘇枋すはうは染めぬ紫の枝
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
利安は後但馬たじまと云つた母里もり太兵衞友信、後周防すはうと云つた井上九郎次郎之房等と、代わる/″\商人の姿に身をやつして、孝高の押し籠められてゐる牢屋らうやの近邊を徘徊はいくわいして主を守護した。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
うつくしをんな木像もくざうまた遣直やりなほすだね。えゝ、お前様めえさま対手あひて七六しちむづヶしいだけに張合はりえゝがある……案山子かゝしぢやんねえ。素袍すはうでもてあひたま輿こしつて、へい、おむかへ、と下座げざするのをつくらつせえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)