“すっぽん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スッポン
語句割合
52.6%
泥亀23.7%
泥鼈21.1%
亀如2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いぬの肝をとりて土にまぜてかまどを塗るときは、いかなる不孝不順の女人にても至孝至順の人となるといい、五月五日にすっぽんの爪を衣類のえりの中に置けば
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
肝魂きもだま泥亀すっぽんが、真鯉まごい緋鯉ひごいと雑魚寝とを知って、京女の肌をて帰って、ぼんやりとして、まだその夢の覚めない折から。……
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新聞記者などが大臣をそしるを見て「いくら新聞屋が法螺ほら吹いたとて、大臣は親任官しんにんかん、新聞屋は素寒貧すかんぴん、月と泥鼈すっぽんほどの違ひだ」などとののしり申候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この四人は皆四つの国々の中で、一等利口な一等美しいお姫様でしたが、併し他の二人の美しさに比べますと、まるでお月様と亀如すっぽん程違っておりました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)