“すいもう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
吹毛	33.3%
水濛	33.3%
衰耄	33.3%

吹毛

「髪の毛を吹きかければ、毛も斬れる。——名づけて吹毛（すいもう）ノ剣という」

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

水濛

樹蔭の加減か、雲が低いか、水濛（すいもう）が深いのか、持っているものの影さえなくて、その提灯ばかり。

遺稿：02 遺稿 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

衰耄

愛慾の為に衰耄（すいもう）したような甥の姿が、ふとその時浮び上るように、三吉の眼に映じた。二人は両国の河蒸汽の出るところまで、一緒に歩いて、そこで正太の方は厩橋行に乗った。

家：02 （下） (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)