“すいげつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水月57.1%
酔月28.6%
粋月14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇津谷峠の雨宿りに、癪で苦しむ旅人の鳩尾みぞおち水月すいげつへ鍼を打ち、五十両という金を奪って逃げるという筋。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「先生、それではもうそろそろお船の方へお移りを願いましょうか。お帰りは丁度夕涼ゆうすずみの刻限かと存じまして先ほど木挽町こびきちょう酔月すいげつへつまらぬものを命じて置きました。」
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これは田鶴子がよく行く割烹料理店の粋月すいげつから聞き取ったものであったが、この切符はその粋月の料理人の野毛兼吉が買って来たものであった。田鶴子は間違いなく二十四日の昼間上野駅を出発した。
千早館の迷路 (新字新仮名) / 海野十三(著)