“すいかずら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忍冬88.9%
忍冬花11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思い出してみれば、どうにも心の動きがつかなかったような日が多かったなかにも、南葵なんき文庫の庭で忍冬すいかずらの高い香を知ったようなときもあります。
橡の花 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
それは別棟になった数寄屋すきやふうの離れで、二方に忍冬すいかずらの絡まった四つ目垣がまわしてあった。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
サア、味噌までにも及びません、と仲直り気味にまず予にすすめてくれた。花は唇形しんけいで、少し佳いかおりがある。食べると甘い、忍冬花すいかずらであった。これに機嫌きげんを直して、楽しく一杯酒をしょうした。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)