“じゅくせい”の漢字の書き方と例文
語句割合
塾生100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、式がいよいよはじまるころには、もう少しもてれた様子がなく、塾生じゅくせいたちをねめまわすその態度は、むしろ傲然ごうぜんとしていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
掃除はお昼前にあらかたすんだけれど、午後も日課はお休みになって、そうして理髪屋が二人出張して来て、塾生じゅくせいの散髪日という事になったのです。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
こうがかつて吉田松陰よしだしょういん先生のじゅくにいたとき、一夜、他の塾生じゅくせいとともにを囲んで談話しているあいだに、公は時の長州藩ちょうしゅうはんの家老が人を得ないことを憤慨ふんがいした。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
田沼たぬま先生が、雪をけって自動車をのりつけたのは、もう小川先生の講義もすみ、食事当番の塾生じゅくせいたちが広間に食卓しょくたくの準備をはじめていたころであった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
新館はもちろん、旧館の塾生じゅくせいたちからも、詩、和歌、俳句の添削依頼が殺到している有様だ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
伊藤公は多数塾生じゅくせいの面前でかくしかられ、心に恥じたが、さすがに伊藤公だけあって深くこの教訓を心に銘じ、この時より自分のあらゆる能力をもって天下のためにつくさんことを決心したと
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)