“しんちゅうせい”の漢字の書き方と例文
語句割合
真鍮製100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき、入口のドアについている真鍮製しんちゅうせいのハンドルが、独りでクルクルと廻りだした。ガチャリと鍵の音がした。
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
溢血点いっけつてんがあるな。」と呟くと、今度は屍体を仰向けにした。すると、股下のあたりから——ちょうどしきいから一寸程下った所に当るのだが——真鍮製しんちゅうせいの手燭が現われた。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
青銅製の大香炉、香を充たした香木の箱、南蛮人の丸木船模型、羅針盤と航海図、この頃珍らしい銀の時計、忍び用の龕燈提灯がんどうぢょうちん、忍術用の黒小袖、真鍮製しんちゅうせいの大砲模型、籠に入れられた麝香猫じゃこうねこ
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)