“しを/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悄々77.8%
悄乎11.1%
悄然11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は紙に包んだ紅白の餅と麥煎餅を、兩手で胸に抱いて、悄々しを/\と其處を出て來たが、昇降口まで來ると、唯もう無暗に悲しくなつて、泣きたくなつて了つた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
其處そこ二十人にじふにんあまり、年紀としこそ十五六から三十ぐらゐまで、いろ/\にちがひましたが、みなそろつてうつくしい、ですが、悄乎しを/\としたをんなたちがましてね、いづれ
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
力なげ首悄然しを/\と己れが膝に気勢いきほひのなきたさうなる眼を注ぎ居るに引き替へ、源太郎は小狗こいぬ瞰下みおろ猛鷲あらわしの風に臨んで千尺の巌の上に立つ風情、腹に十分の強みを抱きて、背をも屈げねば肩をも歪めず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)