“しらべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
調64.3%
白檜11.9%
調査4.0%
3.2%
律調2.4%
研究1.6%
1.6%
調子1.6%
0.8%
声調0.8%
0.8%
審問0.8%
律呂0.8%
検査0.8%
歌調0.8%
聲調0.8%
調律0.8%
調糸0.8%
調緒0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また天堂のたへなる調しらべが、下なる諸〻の天にてはいとうや/\しく響くなるに、この天にてはいかなればもだすやを告げよ。 五八—六〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
(ニ)寒帶林かんたいりんまた白檜しらべ椴松帶とゞまつたい)。 このたい水平的すいへいてきには北海道ほつかいどう中央ちゆうおう以北いほく、つまり温帶林おんたいりん北部ほくぶで、同温線どうおんせん攝氏六度せつしろくど以下いか地方ちほうと、千島ちしま樺太からふと全部ぜんぶめてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
平日いつもならば自分は今正に高等科の教壇に立つて、課外二時間の授業最中であるべきであるが、この日は校長から、お互月末の調査しらべもあるし
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
アナヤと驚きたんとすれば、宿屋の主人来りて、旅客しらべなりという。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
むらさき夏に潤ふ律調しらべの園。
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
十二神オチフルイ氏、あの人でござろう。いつぞやあの仁とこの拙者、その使用法を研究しらべましたっけ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さま/″\の聲下界にてうるはしきふしとなるごとく、さま/″\のくらゐわが世にてこの諸〻の球の間のうるはしきしらべとゝのふ 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
己が竪琴の高雅な調子しらべを一度として変えたこともなければ、自分の立っている高所たかみから、取るにも足らぬ哀れな文士仲間と同じレベルなどへは決して降ることもなく
素絃そげん きよきしらべおこ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
声調しらべひく手も凍りはて
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
とうの中將殿(重衡)も管絃くわんげんしらべこそたくみなれ、千軍萬馬の間に立ちて采配さいはいとらんうつはに非ず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
今日の審問しらべはほんの形式上のもので、これでお前の裁判が決定するというわけではない。お前は立派に教育のある男だ。
青蠅 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
絵も香も髪も律呂しらべ宝玉はうぎよく晴衣はれぎも酒も
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
男だか女だかおとしてから検査しらべた方が早道だと思っちゃったところへ、血だらけの口をしたS・O・Sの野郎が
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それは昼間の仕事と心遣ひに疲れた若者や娘たちが、朗らかな夕べの光りを浴びながら、がやがやと寄りつどつて、あの、いつも哀愁をおびた歌調しらべにめいめいの歓びを唄ひだす時刻であつた。
さっ——とうなじから、爪さきまで、はだとおして、冷く、しずかに、このこずえをあれへ通う、梢と梢でこだまを打って、耳近に、しかもかすかに松風が渡って響く、氷の糸のような調律しらべである。
雛は両方さしむかい、官女たちは、横顔やら、俯向うつむいたの。お囃子はやしはぐるり、と寄って、つづみ調糸しらべめたり、いたり、御殿火鉢ごてんひばちも楽屋の光景ありさま
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は黄色くなりかけている古ぼけた調緒しらべをゆるめて胴をはずして、乳袋ちぶくろの内側を一眼見るとハッと息を詰めた。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いのちのしらべ永久とこしへ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)