“しらき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シラキ
語句割合
白木80.7%
素木14.0%
粗木1.8%
素地1.8%
素材1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
程たたぬまにそこへ命じた白木しらきの板が運ばれたのを見すますと、たっぷり筆に墨を含ませて書きも書いたり、奔馬ほんばくうを行くがごとき達筆で
(いつも葛織きびらおりの帽をかぶり、白木綿しろもめん白麻しろあさの着物をまとい、素木しらき輿こし、或いは四輪の車に乗って押されてあるいた)
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古びた粗木しらきの卓の上に、レトルトや、分析皿や、そのほか、さまざまな道具がならび、荒れはてた小屋は、たちまち実験室のようないかめしいようすに変わった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
木も素地しらきよりは黒で塗つたものが多く、一時の日本橋、柳橋、両国橋、永代橋など、皆これでないものはない。
東京の風俗 (新字旧仮名) / 木村荘八(著)
一種、郷土玩具おみやげおもちゃの手頃な獅子があって、素材しらきづくりはもとより、漆黒で青い瞳、銀のきば、白い毛。朱丹にして、玉の瞳、金の牙、黒い毛。藍青らんせいにして、黒い牙、赤い毛。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)