“しゅっとう”の漢字の書き方と例文
語句割合
出頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
揃へまた立作者たてさくしゃ出頭しゅっとうの折はその羽織をたたみ食事の給仕をなし始終つき添ひ働くなり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ことに羽柴家の支配人近藤こんどう老人は、主家の一大事とばかりに、さわぎたてて、警察へ出頭しゅっとうして、保護をねがうやら、あたらしく、猛犬を買いいれるやら、あらゆる手段をめぐらして
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
母親ははおやは、おそるおそる職員室しょくいんしつ出頭しゅっとうして、ひくくあたまをたれて、いかめしい、ひげのあるかおを、まともにようとせず、ただ教師きょうしのいうことを、ひたいあせをにじませながらいていました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)