“しゅせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手蹟63.5%
手跡30.8%
酒席1.9%
首席1.9%
首齣1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、彼はこれは春泥の手蹟しゅせきに相違ないと断言したばかりでなく、形容詞や仮名遣かなづかいの癖まで、春泥でなくては書けない文章だと云った。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
という意味がこの手紙の書きだしで、流麗りゅうれいな女の手跡しゅせきが、順にほぐれゆくに従って、万吉の眼底異様な光を帯びてきた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鉱山目付かなやまめつけの伊部熊蔵、奥のほうから庭伝にわづたいにとんできた。大久保石見おおくぼいわみ酒席しゅせきにつっ立って、庭先にいる中戸川弥五郎なかどがわやごろうという若侍へ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よし。」といって、鉛筆えんぴつ孝二こうじあたえられました。いつも、首席しゅせきあらそあずま小原おばらは、まだませんでした。つづいてたのは有田ありたです。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すでに『マンフレッド』首齣しゅせきの数十句の訳がある。そうかといって、バイロニズムには頓著とんちゃくするところがなかった。バイロンその人というところのバイロニズムとは別物である。