“しはぶき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シハブキ
語句割合
77.3%
咳嗽4.5%
咳声4.5%
欬嗽4.5%
泡沫4.5%
謦咳4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六七人の暗がりに立つた人數は、しはぶき一つする者もなく、息を殺して聽き入ります。
わが 咳嗽しはぶきのかげ
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
反響ひゞきのみは我が耳に堕ち来れど咳声しはぶき一つ聞えず、玄関にまはりて復頼むといへば、先刻さき見たる憎気な怜悧小僧こばうずの一寸顔出して、庫裡へ行けと教へたるに、と独語つぶやきて早くも障子ぴしやり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その壁代に張りついたやうになつて居る女、先から欬嗽しはぶき一つせぬ静けさである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その金色の泡沫しはぶきは、彼女の髪毛に花となる。
察するにイワンの心では、ドイツ人に余り低いあたひを要求して貰ひたくはなかつたゞらう。兎に角己が問を発した跡で、鱷の腹の中から、豚のうなるやうな、一種特別な謦咳しはぶきが聞えた。