“しちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輜重37.0%
紙帳13.7%
弛張12.3%
仕丁11.0%
鷙鳥5.5%
子張2.7%
至重2.7%
視聴2.7%
四冢1.4%
市朝1.4%
市長1.4%
1.4%
思潮1.4%
支庁1.4%
紙張1.4%
紫朝1.4%
鷲鳥1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関羽は千五百をひきいて予山にひそみ、敵軍の通過、半ばなるとき、後陣を討って、敵の輜重しちょうを襲い、火をかけて焚殺ふんさつせられよ。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紙帳しちょうとていってな、紙で張った蚊帳かやみたいなものを釣って寝るのだ。寒さよけにもなるしな、火をいておくと、熊はくるがおとなしいよ。」
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
もっと内部の器官や系統に行われている変化がやはり一種の律動的弛張しちょうをしないという証拠はよもやあるまいと思われる。
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
(かつ面を脱ぐ)おっとあるわい。きゃッきゃッきゃッ。仕丁しちょうめが酒をわたくしするとあっては、御前おんまえ様、御機嫌むずかしかろう。猿がわざ御覧ごろうずれば仔細しさいない。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これがあるので、奥さんの顔には今にも雷雨がようかという夏の空の、電気に飽いた重くるしさがある。鷙鳥しちょうや猛獣の物をねらう目だと云いたいが、そんなに獰猛どうもうなのではない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
子張しちょうは求職の方法を知りたがっていた。先師はこれをさとしていわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
あるいは血をもそそがざるべからざる至重しちょうの責任も、その収入によりて難なく果たされき。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世界の視聴しちょうもことごとくシカゴ市に集中した。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
反対にわが四冢しちょうの陣地は、堅固無双、ここは手薄でも守り得よう。ひとつご辺と自分とひそかに出て、彼を夜討ちにしようではないか
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ときに関羽の子関平は、偃城にたむろしており、部下の廖化りょうか四冢しちょうに陣していた。その間、連々と十二ヵ所の寨塁とりでを曠野の起伏につらね、一面樊城を囲み、一面魏の増援軍に備えていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我輩は右の話を聞て余処よその事とは思わず、新日本の一大汚点を摘発せられて慚愧ざんきあたか市朝しちょうむちうたるゝが如し。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すなわちここの市長しちょうならび町会議員ちょうかいぎいんみな生物知なまものしりの町人ちょうにんである、であるから医師いしることは神官しんかんごとく、そのところ批評ひひょうせずしてしんじている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「さア、親分どうです、中が死んで、すみが死んで、目のあるのは幾つもありませんぜ。——今さらしちょうの当りなんか打ったって追っつくもんですか」
一平 一つは外国からの格別かくべつ新しい思潮しちょうが入らなくなったいきおいもありはしないか。
新時代女性問答 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
帯広おびひろは十勝の頭脳ずのう河西かさい支庁しちょう処在地しょざいち、大きな野の中の町である。利別としべつから芸者げいしゃ雛妓おしゃくが八人乗った。今日網走線あばしりせんの鉄道が㓐別りくんべつまで開通した其開通式に赴くのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
十畳の間、真中に紙張しちょうが吊ってあって、紙張の傍に朱漆しゅうるし井桁いげたの紋をつけた葛籠つづらが一つ、その向うに行燈あんどんが置いてある。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すなわち荒木古童あらきこどうが『残月ざんげつ』、今井慶松いまいけいしょうが『新曲洒しんきょくさらし』、朝太夫あさたゆうが『おしゅん伝兵衛でんべえ』、紫朝しちょうが『すずもり』のたぐいこれなり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
看よ看よ今日において宇内うだい睥睨へいげいする通邑大都つうゆうだいとのごときも、近世史の始めにおいては実に憐れむべき微少なるものにして、彼らはいかにして封建豪族、鷲鳥しちょう一抓一攫いっそういっかくを免れたるか。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)