“したきりすずめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
舌切雀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伽話おとぎばなしにある「舌切雀したきりすずめ」の葛籠つづらにいかなるものが潜在してあるかは、もらう人のあずかるところでないようなものの、その根本をただせばもらう人が入れ込むのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
も知っていた舌切雀したきりすずめ、お宿はどこじゃなどもその一つの場合であり、東北ではまめばなしなどといって、座頭ざとうがよく人を笑わせた大話おおばなしも、是から導かれているようだ。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
昔話には舌切雀したきりすずめのおもい葛籠つづらばばのように、または花咲爺はなさかじじいのとなりの慾深爺よくふかじじいのように、善人がしあわせをしたという話には、かならず悪い人が悪い報いを受けたということがついている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)