“しくか”の漢字の書き方と例文
語句割合
敷香100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は今、オホーツク海を北へ北へ、二百六十浬の彼方、ツンドラ地帯は敷香しくかの寒村に向って直航中の高麗丸の船上にある。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
それで敷香しくかでは無論防禦の武器はいくらかは準備してある。だが、かの世界の兇暴を兇暴とする強盗群の襲来を果して撃退し得るかは疑問である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
私が揺り上げ揺りかたぶはしけの中から初めて見た敷香しくかの第一印象は、一頭のその黒い牝牛めうしであった。すぐとっつきの砂浜の一角にぽっつりと彼女は突っ立っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)