“さかさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.8%
逆様24.3%
13.9%
逆樣8.7%
倒様2.6%
倒樣1.7%
逆方0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其一のr字をさかさまにしたような残雪は、この前劒からの帰途、南日君が辷り落ちた際に杖にしていた天幕の支柱を失った所だ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「皆飲むなよ」と、長い竹筒の水を渡してやれば、先生竹筒に口を当てるが早いか、逆様さかさまにして皆ゴボゴボと飲んでしまった。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
緑色のマントは着てゐるさ。しかしあんなマントの着様が一体あるもんかな。足から頭の方へさかさまに着てゐるんだ。それにマントを
畑のへり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「尻餅をついたからよかつたやうなものの、逆樣さかさまに落ちたら一ぺんに死んでしまひますよ。私はもう、あの家に居るのが怖くてしやうがない」
梯子段を倒様さかさまい落ちるようにして、店二階に寝て居た与之助が、真っ蒼な顔を出しました。
梯子段はしごだん倒樣さかさまに這ひ落ちるやうにして、店二階に寢てゐた與之助が、眞つ蒼な顏を出しました。
赤い佐渡牛は引割と言つて、腰骨こしぼねを左右に切開かれ、其骨と骨との間へ横木を入れられて、逆方さかさまに高く釣るし上げられることになつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)