“ごましおひげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡麻塩髯66.7%
胡麻塩髭16.7%
胡麻塩鬚16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤い薄絹を身にまとった道化役が、舞台の柱にしばられて胡麻塩髯ごましおひげの老人にむちでひっぱたかれたりするのだ。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
闇の中へ女角力おんなずもうの腹のようにボンヤリと浮き上ったその白塔の下では、胡麻塩髭ごましおひげを生やして乃木大将然とした風間老看守が、色白な中年の女をとらえて
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
こう云った一人の客は大ぶ酒が利いて、話の途中で、折々舌の運転が悪くなっている。渋紙のような顔に、胡麻塩鬚ごましおひげ中伸ちゅうのびに伸びている。支那語の通訳をしていた男である。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)